君想ふ

彼は笑っている。

『明日死ぬ運命なのに』

「怖くないの?」
「怖いよ。
でも、君と一緒に笑っていたいから。
だから、笑って。泣かないで・・・」

彼が私のほほをつたう涙をそっと親指で拭う。
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