あさがまた来る

わたし

朝、目を開けて1番に見えるのは天井
色褪せてる訳でもなくて、穢れのない白い天井
私は毎日この天井を見て、あぁ今日も生きてるのかと
思ってしまう。


23歳の時に勢いで上京した東京
一般企業で正社員として働いたり
キャバクラ、風俗...
転々と色々働いてきた。

結局人生には金が大事だった。
心にも余裕できるし
安定した暮らしもできる
風俗に最初は抵抗あったが
慣れてしまえば全然楽だった

ホストにハマっていたわけでもなく
借金していたわけでもないが
ただただお金が欲しかった。
昔、両親共に働き詰めで欲しいものも
買えないしお出かけなんて全然行けなかった事も
あり、自分で自由にどこにでも行けて
好きな物を買える人生最高じゃん って
思って、本当に金だけしか目的はなかった。

私みたいな人いるのかな??
周りは推しの為、シンママ、ホストの為
って人がほとんどだった。


けれど、
だんだん寂しくなった。


自分このままでいいのだろうか?

一生独身で親にもなにも恩返しすらできていない

職業も秘密にしている

けどもう普通には戻れない、戻りたくない。


なんて、矛盾した考えをしていた。



ある日、友達がマッチングアプリをすすめてきた。
寂しいなって思ってたし暇だったから
インストールしてみた。

すぐにメッセージが数件きた。

大抵くる内容は

(かわいい!何歳?)

(お綺麗ですね!良かったら仲良くしてください。)

(こんな綺麗な人がマッチングアプリにいたとわ!)

って、チャラチャラした内容ばっかで返す気すらなかった。

でも、1件だけ....
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