ずっと君を、信じてる。




すると、朱音も聞こえたみたいでお姫様に近づいた。

よく見ると、目から涙を流していた。


「…紗奈、これは紗奈のせいじゃない。

いつかは戦う相手だったんだ。

だから、紗奈が責める必要ない。

それに紗奈は悪くないじゃん?」


なんでお姫様が責めてるんだろう…

俺が「なんで?」と聞こうとしたら、奏多の方が早く口を開いた。


「なんで、姫が自分を責める?」


すると、いつもは話すことをしない朱音が話し出した。


「……紗奈、話してもいい?」


「うんっ…」

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