ずっと君を、信じてる。
朱音side
作戦会議から数日、抗争に備え奏多がみんなを鍛えていた。
そして、指定された日。
俺ら舞花、花梨、凛舞は龍蝶倉庫へ向かった。
楓は龍蝶にバレないように変装させて。って言っても、俺が貸したぶかぶかのパーカーなんだけどさ。
「今日は、怪我するなとは言わない。
だから、思い切り暴れて来い。
あいつらは後から来るから」
総長として声をかける。なんかワクワクする。こんなことにワクワクしちゃうのは暴走族に向いてるのかもしれない。
「我らは、舞花。…ゲームスタート」
俺はみんなに聞こえるように叫ぶと龍蝶の倉庫のドアを開けた。ぶち壊したいけど、痛いから辞める。
って、ぶち壊すのは現実的に無理だしな。