ずっと君を、信じてる。
あの日の出来事。

━︎━︎━︎━︎━︎━︎━︎━︎龍蝶、倉庫。



「…お前、聖奈のこといじめたんだって?」

「…え?」


倉庫に1人、行けば…そう言われる。なんで…っ


「さっちゃん、最低だね」

「…お前が家族なんてありえないわ」

もう既に、私を空気として見てた奴らにそう言われて…

「お前は、龍姫を辞めてもらう。」


やっぱり、私は、仲間だと思われていなかったんだ。本当に、空気だった。
一瞬で地獄へと落とされた私に、ニヤリと笑っていたのは裏切り者のレッテルを貼った…同じ姫の聖奈だった。

「もう、どうでもいいか。偽りの仲間なんて、こっちから願い下げよ……」

その後はどうやって、帰ったんだろうか。分からないけど、何故か泣かなかった。

…いや、泣けなかったのかな。






< 2 / 146 >

この作品をシェア

pagetop