ずっと君を、信じてる。
けど私は。
舞花の下っ端くんたち、未緒くんとつばきくんも私だけ受け入れてくれていない。私を拒絶している。
所詮は龍蝶の元姫。裏切り者だ。
ここにきて数日、朱音は用事があるみたいできていない。学校すらも来ないんだ。
「…紗奈?」
朱音のことを考えていると、舞花に入ってすぐに仲良くなった幹部候補の2人がいた。
「…あ、ごめん。翠(スイ)、蓮(レン)」
「…どうした?」
「…なんでもないよ!」
私は作り笑いをして、心配をかけないように振る舞った。