ずっと君を、信じてる。




「海っ!!紗玖と夏奈ちゃんが…」


部屋の扉を思いっきり開けて、怜緒が俺の名前を呼んだ。

『紗玖と夏奈ちゃんが亡くなった。

急に攻めてきて紗奈ちゃんを庇ったんだ。』

俺たちは紗玖と夏奈ちゃんが運ばれた病院の慰安室に行った。

そこには昨日まで話してた紗玖と先月ぶりに見た夏奈ちゃんの変わり果てた姿…だった。

そのすぐそばには、2人の愛娘。

紗玖がとても溺愛していた紗奈ちゃんがいた。

紗玖が大好きだと世界一だと言っていた紗奈ちゃんの笑顔は消えてしまった。

感情なんて存在しない。
“無”だった。涙すらも流さない。

ずっと、“ママ、パパ”って何回も言っていた。





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