ずっと君を、信じてる。





━︎━︎━︎━︎翼 side ━︎━︎━︎━︎━︎━︎

朱音が紗奈をお姫様抱っこして紗奈専用の部屋へ行ったのを確認し、こいつらの言葉を遮った。


「紗奈の味方に決まってんじゃん。

俺は理事長の弟で紗奈の幼馴染だしな。」


「は?」


「そう言えば、伊奈くんだっけ…組長からの伝言です。」


伊奈への伝言の時はゆるい口調ではない、組口調で話す。親父も兄貴も激おこだからな。…それは俺もだし。

こいつは本当に、許せない。


「『我、西本家から破門とする。

もう今後一切、

紗奈にも西本にも関わることは許さない』

もう、伊奈くんの帰る場所はない。

西本には君の居場所は無くなったんだよ?

親父も理事長も激おこだから攻めて退学にはならないようにね?」



伊奈くんは、「は?」って顔をしているが当然だよね。

西本のお嬢に手をだしたんだから。



< 90 / 146 >

この作品をシェア

pagetop