ワタシはロボット 第1話
「ちょっとこい」
「えっ…」
「この部屋、全然綺麗になってないじゃないか」
あ…。
この部屋、さっき掃除したばっかりなのに…。
「ごめんナサイ…」
あれ…なんかおかしい…。
「今日はどうしたんだ? いつもよりも十万倍は家事が雑…——っておい!」
ぐらっと目眩がした。
少し…倒れそうになる。
「ゴメン…ナサイ…。次カラキヲ付け…マス…」
あ、れ…?
どうしたんだろう。
声が…。
もしかして…壊れる…⁉︎
「タス…ケテ…クダサ…い…」
なんだか声がおかしい。
いつもはこんなダミ声出ないのになぁ…。
壊れたくない。
壊れたくない…。
壊れたくない……。
もっと…人間サマの…役に…。
「おい⁉︎」