私だけの黒執事くん
【*怜side*】

俺の1日の重要な仕事はまず、あかり様を

起こすことから始まる

キィーッ バタンッ

あかり様のドアを開けて中に入った

。。。やばい、天使が寝てる。。

吸い込まれそうな大きな瞳に、長い睫毛、

白く透き通った肌に、林檎色の唇

天蓋つきのベッドで寝ている彼女はまさに

お姫様そのものであった

「んっ。。すぅーすぅー。。」

。。ちょっと待って、かわいすぎて辛いん

だけど、んっとか可愛すぎでしょ

なにそれ、寝てるんだよね?わざとじゃな

いよね?

そう思って覗きこむけどやっぱり彼女は

眠っていた

。。。はぁ、俺心臓もつのかな。。

昨日もやばかった、他の男達にあかり様が

汚されていたらと思うと嫉妬でおかしくな

りそうだった しかも必死に抵抗するあか

り様が可愛すぎて夢中でキスをしてしまっ

た かろうじて口にはしていないけど

口にしてしまったら 彼女に拒絶されそう

だったから 現に1回、最初の日にだきし

めたら避けられてしまった

「。。。あかり様、どうしたら俺の事

好きになってくれますか。。?あなたの

目に映る男が、俺だけならいいのに。。」

誰にも聞かれたくない、だけど本当は彼女

に伝えたい言葉をベッドで眠る彼女に向け

て小声でこぼした

。。おっと時間がやばい、そろそろお姫様

を起こすとするか

「おはようございます。あかりお嬢様。」

すると彼女は軽く動いたが、まだ眠いので

あろう またすぐに寝てしまった


「あかり様、あかりお嬢様。そろそろ起

きてください。学校遅刻しますよ?」

。。。起きてくれない、こうなったら

「まったく、いけない子ですね。言う事

聞けない子にはキ、ス、しちゃおうかな」

あかり様は照れ屋だから、もし意識がある

なら、これで起きるだろう。

すると、次の瞬間

「そっそそそれはだめですぅっっっ!!」

案の定、彼女は俺の発した一言で飛び起き

たのだった

「あっあかりお嬢様ほんとに面白いです

ね。。。見てて飽きないですほんと」

俺はお腹を抱えて笑う

彼女の反応は素直で、いつも可愛くて

だからついついいじめたくなってしまう

「もっもうちゃんと準備しますからっっ

早くでていってくださいっっっ」

「えー?残念です。。可愛いあかり様を

ずっと近くで見ていたいのに。」

さらに追い討ちをかけるように言うと

照れて顔を真っ赤にした彼女に部屋から閉

めだされてしまった

その後に彼女が発した言葉

「。。。でも。。嫌じゃなかったな。。」

。。その言葉の裏に隠された、彼女の気持

ちに気づく日は、少し先の話
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