私だけの黒執事くん
episode2~黒執事くんに愛され過ぎて困ってます~

嫉妬

【*あかりside*】

「あかり様、明日のパーティーで試着さ

れるドレスはいかがなさいますか??」

そうなんです、明日はお父さんの経営する

企業グループのパーティーがあるんです!

このパーティーには他の御曹司やお嬢様達

もくるんだけど。。お嬢様気質でない私に

とってはとても苦手なパーティーです泣

「私としましてはあかり様は可愛らしい

イメージですので、こちらはいかがでし

ょう。」

そう言って雪村さんが手に取ったのは

ピンクのフリルがふんだんに使われている

ウエストに1つだけあるリボンがワンポイ

ントの可愛らしいミニドレスだった

「わあ。。可愛いですこれ!雪村さんが

選んでくれたのもあるしこれがいいです

!!」

そう私が言うと彼は顔を自分の手で覆い隠

した 
 
「?? どうしたんですか?雪村さん?」

「っっ。。いまのは可愛すぎです。ずる

いですよ。あかりお嬢様。」

なんと!!雪村さんが照れている!?

わぁ、かわいいなぁ。。なんだかいつも私

がいじめられてるかんじだからなんだか新

鮮で嬉しくなっちゃうな

「ふふふっ 雪村さんかわいいですね!」

「。。僕はかわいくなんかないです。」

彼は私の一言にムッとして目をそらした

「可愛いですよ~照れてるんですよね!

なんだかなかなかこんな雪村さん見られる

ことあんまりないから嬉しいな~なーん

て。。」

。。そう、この辺でやめておけばよかった

んだ 私は忘れていた そう、彼はただの

執事ではない 。。。黒執事だということ

を。。。

「大人の僕をからかう悪い子にはお仕置

きが必要かな?」

雪村さんが黒い笑みを浮かべる

まずい。。これは変なスイッチはいったん

じゃ。。

「ちょっ。。雪村さん近っ。。」

彼は迫ってきて私を壁に追いやった

逃げようとしたその時片腕を掴まれる

そう、どう頑張ってもこれは逃げられない

のである

「おやおや?あかり様も顔が赤いですね

?照れてるあかり様可愛いですよ。ふふ

っ。」

そしてまったく同じ返しをくらう

そりゃ誰だってこんなイケメンに近づかれ

たら照れるものでしょう!!

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