私だけの黒執事くん
「かっ。。可愛くなんかなっ。。ひゃう

っ!?」

ふいに彼の指先が私の首元に触れた

その冷たい感触に思わず声がでてしまう

「。。前につけたキスマーク。。消えて

しまったんですね。。残念。僕だけのあ

かり様でいてほしいのに。」

そう言って彼は私の首筋をなぞる

「ひぁっ。。」

だっだめだめ無理無理!!声がまんできな

いよぉおっ泣

「。。。その声そそられます。誘ってる

んですか?いけない子だ。」

そう言って今度は私の顎を持ち上げる

そしてどんどん顔が近づいて。。

えっ!?私キスされちゃうの!?

そう思った私はぎゅっと目をつむった

「。。。なーんてね、あかり様が可愛すぎ

てつい。。いじめたくなっちゃいました

すみません。」

彼は私に触れるのを辞め、距離も元にもど

った

びっびびっびっくりしたぁ~ほんとにキス

されちゃうかと思っちゃった。。

ドキドキドキドキドキドキ。。

心臓の鼓動もおさまらない

「さすがの私でも主であるあかり様に

キスなんてできないですよ。ご安心くだ

さいませ。」

ズキンッ  ふいに胸に痛みが走った

なんだろうこの痛み この言葉を聞いたら

普通安心するはずなのに。。なんだかどう

しようもなく胸が痛い やっぱり病気なの

かも

「あかり様、そちらのドレスでしたらこ

のパールネックレスもきっとお似合いだ

と思いますよ。」

さすが、雪村さんの切り替えは早い

そうだよね。雪村さんにとってはこれくら

い何でもないんだよね!!うん。。。

私はそう言い聞かせることにして

原因不明の胸の痛みに蓋をして気づかない

フリをしたんだ。。

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