君に恋してます。
「そうだ、お父さん。これ…」
今日、配られたプリントを机の上に出す。すごく申し訳なくなるけど…これ、出さなきゃ学校にいられない。
「もうそんな時期か早いな。修学旅行もあるじゃないか。」
「お父さん、出費多くてごめんね…」
「何を言ってるんだ、未瑠。未瑠はそんなことを気にしないで修学旅行は楽しみなさい。最後の修学旅行だし、青春じゃないか。お父さんも行きたいくらいだよ」
私が暗い顔で落ち込んでいたからか冗談を言うお父さん。
いつも冗談を言って笑わせてくれる…お父さんは、再婚とかしないのかな。
「お父さんったら…でも、ありがとう」
「可愛い娘だから、当たり前だ。未瑠…先にお風呂入りなさい。」
私はこの時間が好きだ。
お父さんと過ごす時間が好きだなんて…同年代からすればおかしな話なのかもしれないけど、私はいつまでもお父さんが大好きなんだよね。