メリーゴーランド
あの時、行く事を拒んでいたら…俺は美沙との約束を破る事はなかっただろうな…
――カラン
「ぉお~!優哉ぁ~!待ちくたびれたぜ」
先輩はかなり酔っていた。
隣には俺の見た事もない女が6人もいた。
「優哉くぅ~ん。こっち~」
知らない女に腕を捕まれて椅子に座らされた。
「優哉くんて~彼女ぃるのぉ??」
やたら顔が近い…
俺は吐きそうだった。
「いますよ。」
「…優哉君カッコイイもんね~。モテそうだしぃ~」
「いぇ……」
酒くせぇ…。
ブーブー
電話だ。そこには美沙という文字
「すみません」
俺は席をたった。
「ぁーもしもし美沙?」
「ごめんね、いきなり電話して…」
「嬉しーよっ。どしたー??」
「……。」
「…美沙??」