王様のきらいなもの。



「なぁ…早く」

そしてまだ『早くしろ』を繰り返そうとした侑空にイラっときた。


「…なんなの?こっちは朝早くから作ってるのに忘れたのはあんたのほうじゃん!『ありがとう』とか『ごめん』くらいない訳⁈」


「そんなことより食いたい。」


「そんなことより?…もう、侑空なんて知らない⁈勝手にすればいいでしょ⁈」


「おいっ!」


私は弁当箱を王様に投げつけ、屋上を出て行った。

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