それでも恋をやめない
真意子は百合恵を部屋に入れてベッドに座らせると、満月礼二という好きな人が居るのだが、その人には既に彼女が居るということと、今日の帰りにファーストフード店で親友の瑠璃奈とそのことで話していたら
「諦めたほうがいい」と言われてしまって
凄くショックを受けたことと、
瑠璃奈のその一言でより一層、礼二への想いが募っているが、どうしたら良いかわからなくなったという(むね)を打ち明けた。


百合恵は天井を見上げ逡巡(しゅんじゅん)してから解決案を述べた。

「それほどまでに好きなら、告白しても良いんじゃないかしら。お母さんはそう思う」

「どうして?」
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