0センチの境界線
「いいって割には嫌そうな顔なんだけど、」
「ととととんでも!とんでもございません!」
怪しむ琴音と、笑うなぎちゃん。
ふたりともわざと意地悪してる???そうなの???
「あっ!! ねえ!?今日って部活は!?」
「………は?、いや、だからわたしも凪紗もないって」
「違う!サッカー部!」
「サッカー部?」
琴音の眉間にシワがよる。
あ、やばいって思ったわたしは、すぐに否定の言葉を並べて。
「なんでもない!いやあ、やってるよね!うんやってるやってる。夏空の下!元気にサッカー!あは、ははは」
なんでもないように笑ってみる。
「今日のひななん面白いね!」
「そ、うでもないよ?」
ほんと、全然面白くないよ。なぎちゃん。