0センチの境界線
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「これ、プリン」
「えっ!いいの?」
「うん、りんねー………じゃなくて、えんと、わたしのルームメイト?がお友達にって、」
時刻は5時すぎ。わたしの部屋。
りんねーからのプリンを嬉しそうに食べ始めようとする琴音となぎちゃん。そしてわたし。
ヤツが帰宅するまでの、タイムリミットは1時間半くらい?
何とかそれまでに琴音となぎちゃんをお家に帰す。
それがわたしのミッション。
「ひななん、こんないい所に住んでるんだねー!いいなー!ルームシェアとか憧れるー」
「うん、わたしには勿体ないくらい、いい所だよ!」
ハシ先輩は綺麗で眼福だし。
前田くんは優しくてかっこよくて眼福だし。
りんねーの作るご飯は美味しいし。
ヤマさんは完璧だし。