0センチの境界線


「だーかーらー!付き合ってるんでしょ、宮くんと?」

「ほんと、ほんとに何も………………ん?今なんて、」



振りすぎてグァングァンする頭が止まる。

頭振りすぎたのかな?

なんだか変な単語が聞こえた気が………………っえ?



「──────付き合ってる!?誰と!?」

「ひななんとだよー?」

「だ、誰が!?」

「いや、宮くんがだって」



何騒いでんの、って。琴音が冷たい視線をわたしに注ぐ。

なぎちゃんはこれでもかってくらいに楽しそうに笑って。


…………………なんだ!そんなことか。そんな勘違いをして、2人はわたしの家に来たのか。

なーんだなんだ。全然平気じゃん。



「ビックリしたー!なわけないじゃん!焦らせないでよ。
一緒に住むことはあっても、付き合うなんてないに決まってるよ!」





■□■


「で、今日はなに?」

「………………うぅ……」


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