0センチの境界線


「たくさん暴力ふるったから、もうふるわないでよ?これから何言ってもふるわないでよ!」

「人聞き悪すぎだろ、いつ俺が暴力ふるったんだよ」

「今!いまさっき!暴力!デコピン!頬つまみ!」



飛鳥はすぐに手を出す男!サイテー男!



「睨むなよ、怖くねえから。てか、ゆっくり話せ。何を誰に言っちゃったんだよ」



ポンって。おっきな手がわたしの頭に乗る。

ほんの少し安心する、気がするかもしれない。



「………えんと、飛鳥がココに住んでるって、」

「うん、」

「琴音となぎちゃんに、言っちゃった」

「うん、」


< 108 / 288 >

この作品をシェア

pagetop