0センチの境界線
「たくさん暴力ふるったから、もうふるわないでよ?これから何言ってもふるわないでよ!」
「人聞き悪すぎだろ、いつ俺が暴力ふるったんだよ」
「今!いまさっき!暴力!デコピン!頬つまみ!」
飛鳥はすぐに手を出す男!サイテー男!
「睨むなよ、怖くねえから。てか、ゆっくり話せ。何を誰に言っちゃったんだよ」
ポンって。おっきな手がわたしの頭に乗る。
ほんの少し安心する、気がするかもしれない。
「………えんと、飛鳥がココに住んでるって、」
「うん、」
「琴音となぎちゃんに、言っちゃった」
「うん、」