0センチの境界線
雛の耳は、ちっさくて。可愛くて。
髪の毛からは、甘いおかしくなるような匂いがして。
俺の行動で甘ったるい声出して。
その声がどんだけ俺にとって毒なのか。
「あのバカは、俺に襲われたいわけ?」
理性がもう少しでどこかに行くところだった。
そんくらい、ギリギリだった。
涙目で、上目遣いで。
抵抗とも呼べないほどの弱っちい力で俺を押して。
全部、全部。煽ってるとしか思えねえ。
「……………飛鳥、お前がそーゆープレイがすきってのはわかったけど、そんな自慢を俺は聞きたいわけじゃ、」
「自慢じゃねえよ、バカか!」
本気で悩んでんだよ、俺は。