0センチの境界線


「あー、三学期制だから今テストなのか」

「うん、前田くんの高校は二学期制だもんね。テストはまだなの?」

「うん、まだ。だから、山之上さん的な暇に当てはまるかも」



ニコって、隣を歩く前田くんが笑った。

よっしゃ!って心の中でガッツポーズをして、それから、あの笑顔ポスターにして飾りたいってちょっと邪な考えをしていた。




■□■



「ダメだ、頭がバカすぎて全然わかんない」


< 129 / 288 >

この作品をシェア

pagetop