0センチの境界線


「穴があったら入りてえ」

「穴???掘るの??」

「ちげえよ、」



弱々しい飛鳥の声。

何に対してなのかわかんないけど、相当恥ずかしがってるってことはわかる。



「雛、」

「なに?」

「勉強、教えるから。夜でもいい?」

「え、もちろんいいけど……」



なんで?
今日の飛鳥はなんだか変。シシュンキってやつ?

全身ではてなを表現して飛鳥に説明を求めてみるけど、見て見ぬふりをしながら飛鳥はベットに潜っていってしまう。



「寝るの!?」


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