0センチの境界線


「いや、なんでよ!?恋だよ、バカ!」

「こっ、こ、!?」

「ひななん、諦めなよー?もうそれは恋だよ」



話し終わって初めて気づく。
ふたりがすんごくニヤニヤしてること。



「ふせ、ふせいみゃ、くだよ!」

「いやいや、恋だから。いい加減認めなよ、片思いすらせすぎ」

「ねー、みてるこっちがムズムズするよねー?」



ダイエット中らしい琴音が、ちゅーってこんにゃくゼリーを食べながら。

呆れた顔してわたしを見る。


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