0センチの境界線
「でも、いっかい振られ、た身だし……」
「いや、振られてないよ。全然振られてない。あれは完全に宮飛鳥の誤作動」
「ぷはっ!誤作動って!ことねんサイコーなんだけどー!」
「あのね、雛。あんなのは振られたに入らないから。カウントゼロ、」
「う、うん……?」
「ひななん、恋する乙女!がんばろーね!」
「あ、いや、が、んばるとかは…」
「何言ってんの!わたしたちのムズムズ解消のためにも頑張ってよ!」
「え、えぇぇ……!?」
・
・
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
こんなの、予想してない。
心の準備できてない。全然出来てない。
「雛?お前、どっか調子悪いわけ?」