0センチの境界線


「ていうか、あれは?お前なんかまた告られてなかった?」

「あ?誰に?」

「も・と・カ・ノ!」

「…………ああ、そういえば、」



雛の様子がおかしいことで頭がいっぱいで忘れてた。

そういえばつい最近、リナにより戻さない?とかなんとか言われた気ぃするわ。



「そういえばって、覚えとけよ」

「別にどーでもいいから、」


確かにタイプだけど、あれは夏の過ちだし。
今更どうこうなるつもりはない。



「お前はどーでも良くても、先輩はどーでもよくねえんだから。そこんとこは覚えとけよ?」

「あー、ハイハイ」



佐々木の言葉がめんどうで。

適当に返事を返せば、わかってねえだろ、って肩を叩かれる。
いってえな!わかってるわ!

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