0センチの境界線


「ていうか、あの、こんな、とこでその、」

「誰かに見られるって?」

「そ、そう!そう!だから、」

「ヤダ。まだ離さねえ。てか、誰も来ねえよ、」

「く、来るかもしれないから、だから、」

「来ねえから。てか、そんなにバレたくないなら、誰にも言うんじゃねえよ。俺と雛が誰にも言わなかったら、誰にもバレねえから、」

「……っ!?………あっ」

「なに?」

「そういえば、5限は……?」

「もう始まってる。俺と雛は2人でサボり中」

「えっ!?」

「途中で戻ったらめんどーだから、このままサボんぞ」

「だ、ダメだよ!バカ!?」



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