0センチの境界線







「で、5号室くんにそう言われたと、」

「そうです……」



全てを包み隠さずハシ先輩に相談して、それから、恥ずかしさが心を埋め尽くす。

なんか話してみて気がついたけど、わたし飛鳥にあの短時間で2回も抱きしめられてるの?
そのうち1回は泣いてて?

やばいよ、恥ずかしすぎるよ、そんなの。



「んー、明日、雛ちゃん可愛くしないとね〜?」

「えっ、」

「雛ちゃんの学校はお化粧あんまり良くなかったよね〜?」

「あ、は、はい…」

「じゃあ、髪の毛可愛くしようね?5号室くんからのプレゼント使おう」

「えんと、」


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