0センチの境界線
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「えっ!?雛、どしたの!?今日いつもに増してむっちゃ可愛い!!」
「ルームメイトが、朝やってくれたの、」
────翌日。学校に着いた瞬間。
琴音がいつも通りのでっかい声でわたしの変化っぷりに驚いて。
なぜだかパシャパシャ写真を撮り出す。
「あ、あの、琴音?」
「可愛い。これは天然記念物」
「大袈裟な……」
「大袈裟じゃないよ!アレンジが最高に可愛い。ていうか、制服乾いて良かったね。ほんと誰だか知らないけど、間違えて雛に水かけるとかぶん殴りたい」
「あ、あはははは」