0センチの境界線


「なあ、」

「っ…!?」

「そんなびっくりした顔して突っ立ってないでくれる?ちゃんと予告しただろ」

「よ、予告したけど、」

「なに?」

「空耳かもしれないって………ついさっきまで、思ってて……」

「はあ!?」



心底呆れたような顔をして。
飛鳥はため息を着く。


なんだよ、悪いかよ。

飛鳥は余裕かもしれないけど、わたしはいっぱいいっぱいなんだもん。



「わかんないだもん。自信なんてないから、」

「うん、」


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