0センチの境界線


「てか、返事は?」

「っ…!」

「はやく聞きたいんだけど、」

「まって、あの、言葉を考え、」

「んなのいい」

「えっ?」

「好きか好きじゃないか。そんだけでいいから、はやく教えて。雛の口から」



無意識に後ずさろうとしていた私のからだを、飛鳥が弱い力で引いて。

飛鳥の腕が腰に回る。



「……………っ…わ、たしも」

「うん、」


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