0センチの境界線


一応、今までかっこいいって女子には言われてキャーキャーされてきたし。

こんな扱い受けるなんて、初めて過ぎるんだけど。



「ま、とりあえず、なんだかわからないけど、宮くんは特別なんだよ!」

「は?」

「わたしにとって宮くんはトクベツ!理由はわかんないけど!」

「っ………!?」



山之上さんが俺の事を真っ直ぐにみながら。ふにゃってした顔で笑った。

その笑顔が、やけに愛おしく感じて、思わず俺は息を飲む。


< 280 / 288 >

この作品をシェア

pagetop