0センチの境界線


ドクドクドク。心臓がうるさくて。

たぶん飛鳥に聞こえてたと思う。
そのくらい大きいの。



「飛鳥って、「なあ、雛」

「……っ…!」



溢れ出そうだった。

雛って。あのタイミングで飛鳥が呼んでくれなきゃ、わたし間違えてた。
そのくらい寸前だった。






「俺、カノジョできた」




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