0センチの境界線
「でも、全然大丈夫!ほら、すっごく元気なの」
「いや、どこが!」
「全部が………?」
「……ひななん、ことねん、そろそろほんとに怒っちゃいそうだよ?」
「えっ、お、怒らないで!ほら、本当にわたしはすっごく元気で、」
勢いをつけて重い腰をあげる。
体育座りじゃわたしのこの有り余るパワーを表せれない、と思って。
だけど。
「っ…………!?」
立ち上がった瞬間。
わたしに待っていたのは、琴音の褒め言葉でもなぎちゃんの褒め言葉でもなかった。
「いっっっ!」