0センチの境界線



─────高校2年生。華の女子高生。山之上雛。

人生最大の大ピンチです。










「さー、今日は吐いてもらうよ!」

「うんうん、ひななん今日は逃げられないよ」



6限目が終わった。

いつも通り、帰ろうかと荷物を片付け始めたわたしの前には、琴音となぎちゃん。



「あれ?ふたりとも部活は?」

「今日はふたりともないの」

「あっ、そうなの!じゃあ、一緒に帰れる!?」

「うん、帰れるし、雛の家にも遊びに行ける」

「やったー!うれしー!3人で帰………家?」


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