本日、総支配人に所有されました。~甘い毒牙からは逃げられない~
「一段落ついたから息抜きに来たんだ。何話してたの?」
「クリスマスの話よ。恵里奈ちゃんの彼氏がどんな方かお会いしてみたいわ」
星野さんが問いかけると、すかさず三枝さんが答えた。すると…
「……俺はその彼氏の友達なんだけど、切れ長の瞳で見かけはイケメンだけど…仕事となると鬼軍曹の様に厳しくて、頼り甲斐はあるけど…近寄り難いみたいな奴かな?…まぁ、根はとっても良い奴だけどね」
と星野さんがニヤニヤしながら返した。そんな星野さんの返事に三枝さんが食いつかないはずはなく…
「あら?ここの支配人みたいな彼ね。ますます会ってみたいな」
とか言っちゃいました。星野さんが更にニヤニヤして、「そのうち会えるんじゃないかな?」などと茶化すから、私は顔が真っ赤になってしまった。
三枝さん、今はまだお伝え出来ませんが…その支配人に似た彼が、似ているのではなくて正しく本物です。
「あ、総支配人様、お疲れ様です」
「……うるさいぞ、星野」
昼食を取ろうと従業員食堂に入って来た支配人に声をかけた星野さんは、笑いを堪えきれずに肩が震えていた。そんな星野さんを見た一颯さんは目がキョトンとしている。
「何がそんなにおかしい?」
冷たく言い放つ一颯さんが私の真っ赤な顔に気付き、良くも悪くも何となく察したらしい。
「星野、篠宮をからかうのは止めろ」と言ったが、三枝さんが追い打ちをかけてしまった。
「支配人、お疲れ様です。星野さんのお友達なら、支配人ともお友達ですか?恵里奈ちゃんの彼氏さん、知ってます?恵里奈ちゃんがどんな人を選ぶのか興味が湧いてしまって…」
悪びれもなく聞いてきた三枝さんに対して、一颯さんは怯むことはなかった。
「……あぁ、知ってます。相当良い男ですね、奴は。星野みたいに浮ついてないし」
ギロリ、と星野さんを睨みつけたが、星野さんはニコニコと笑顔を浮かべている。一颯さんをいじり倒して遊べる唯一の人。
三枝さんは「いつの日か会わせてね」なんて言ってるが、目の前に居るんですってば!
「クリスマスの話よ。恵里奈ちゃんの彼氏がどんな方かお会いしてみたいわ」
星野さんが問いかけると、すかさず三枝さんが答えた。すると…
「……俺はその彼氏の友達なんだけど、切れ長の瞳で見かけはイケメンだけど…仕事となると鬼軍曹の様に厳しくて、頼り甲斐はあるけど…近寄り難いみたいな奴かな?…まぁ、根はとっても良い奴だけどね」
と星野さんがニヤニヤしながら返した。そんな星野さんの返事に三枝さんが食いつかないはずはなく…
「あら?ここの支配人みたいな彼ね。ますます会ってみたいな」
とか言っちゃいました。星野さんが更にニヤニヤして、「そのうち会えるんじゃないかな?」などと茶化すから、私は顔が真っ赤になってしまった。
三枝さん、今はまだお伝え出来ませんが…その支配人に似た彼が、似ているのではなくて正しく本物です。
「あ、総支配人様、お疲れ様です」
「……うるさいぞ、星野」
昼食を取ろうと従業員食堂に入って来た支配人に声をかけた星野さんは、笑いを堪えきれずに肩が震えていた。そんな星野さんを見た一颯さんは目がキョトンとしている。
「何がそんなにおかしい?」
冷たく言い放つ一颯さんが私の真っ赤な顔に気付き、良くも悪くも何となく察したらしい。
「星野、篠宮をからかうのは止めろ」と言ったが、三枝さんが追い打ちをかけてしまった。
「支配人、お疲れ様です。星野さんのお友達なら、支配人ともお友達ですか?恵里奈ちゃんの彼氏さん、知ってます?恵里奈ちゃんがどんな人を選ぶのか興味が湧いてしまって…」
悪びれもなく聞いてきた三枝さんに対して、一颯さんは怯むことはなかった。
「……あぁ、知ってます。相当良い男ですね、奴は。星野みたいに浮ついてないし」
ギロリ、と星野さんを睨みつけたが、星野さんはニコニコと笑顔を浮かべている。一颯さんをいじり倒して遊べる唯一の人。
三枝さんは「いつの日か会わせてね」なんて言ってるが、目の前に居るんですってば!