本日、総支配人に所有されました。~甘い毒牙からは逃げられない~
「実は恵里奈から聞いた後、黒沢さんとマンションで鉢合わせしたんだ。今までも度々、すれ違っていたが、お互いに目視してただけだった。そしてこないだ、急に話しかけられて副支配人の恋人だと発覚した」
「黒沢さんが何て話をかけてきたの?」
「いつもお見かけしますねから始まり、貴方の彼女にも言いましたが祥子さんとの関係はどうか内密に…って言われた。最初、祥子さん?って思ったけど、副支配人だと思い出した」
「そうだったんですね。黒沢さんから話しかけられたんだ」
「……で、副支配人に話してみたら、協定結ぼうって言われたから、そうした。副支配人を味方につけたら一緒の休みも取りやすくなるしな。お互いに損はしない」
副支配人は一颯さんの事をライバル視しているが、認めてもいる。多分、一颯さんも何だかんだ言っても認めているから、自分が居ない日の仕事を任せられるのだと思う。
「その時言われたのが、支配人っていけ好かない時があるけど、案外良い人ね。だって。思わず、吹き出した」
「あはは、副支配人が如何にも言いそうな言葉ですよね」
実際、私に言っていたし。恐らく、私と一颯さんの関係は気づいていたのだろうな。認めたいけど、認めたくない!と言う気持ちからの、あの時の返答だったのだろう。私から言わせれば、二人共似てるもの。似てるからこそ、ぶつかり合ったり、共存したりするものだ。
「黒沢さんが何て話をかけてきたの?」
「いつもお見かけしますねから始まり、貴方の彼女にも言いましたが祥子さんとの関係はどうか内密に…って言われた。最初、祥子さん?って思ったけど、副支配人だと思い出した」
「そうだったんですね。黒沢さんから話しかけられたんだ」
「……で、副支配人に話してみたら、協定結ぼうって言われたから、そうした。副支配人を味方につけたら一緒の休みも取りやすくなるしな。お互いに損はしない」
副支配人は一颯さんの事をライバル視しているが、認めてもいる。多分、一颯さんも何だかんだ言っても認めているから、自分が居ない日の仕事を任せられるのだと思う。
「その時言われたのが、支配人っていけ好かない時があるけど、案外良い人ね。だって。思わず、吹き出した」
「あはは、副支配人が如何にも言いそうな言葉ですよね」
実際、私に言っていたし。恐らく、私と一颯さんの関係は気づいていたのだろうな。認めたいけど、認めたくない!と言う気持ちからの、あの時の返答だったのだろう。私から言わせれば、二人共似てるもの。似てるからこそ、ぶつかり合ったり、共存したりするものだ。