本日、総支配人に所有されました。~甘い毒牙からは逃げられない~
───時は流れて、本日、一颯さんの実家にお邪魔する事となりました。平日だと言うのに、御家族が皆様お揃いになるとの事で玄関先にして、足が竦んでおります。
第一印象が大切だと人は良く言うので、いつものデート以上に身だしなみと服装には気を付けてきたつもり。咲希さん伝授の年相応の大人女子なメイク、髪はアイロンで真っ直ぐストレート、清楚なワンピースに裾にレースの施された薄手のコート、低すぎない綺麗めなパンプスと言ったコーデに身を包んで来た。大丈夫かな?変じゃないかな?
「大丈夫だよ、そんなに緊張しなくて。依子も居るけど、犬大丈夫?」
「だ、大丈夫です。よりこちゃんに会いたいです…」
一颯さんが玄関のドアを開けると最初に出迎えてくれたのは、よりこちゃんだった。
「キャンキャン!」
「依子、ただいま」
よりこちゃんは一颯さんの匂いを嗅ぎつけ、玄関先までダッシュしてダイブして来た。一颯さんはよりこちゃんを抱き上げると鳴き声が止まり、すっぽりと腕の中に収まった。よりこちゃんは目が真ん丸なポメラニアン。
「いらっしゃい、恵里奈ちゃん。依子ったら、馬鹿犬でごめんね。依子はおばあちゃんと一颯の言う事しか聞かないから」
「馬鹿犬、言うな」
「だって本当の事でしょ?」
玄関のドアを開けるまで緊張していたのが嘘のように、よりこちゃんのおかげでリラックスが出来た。よりこちゃんを追いかけるようにお姉さんの咲希さんが顔を出した。
第一印象が大切だと人は良く言うので、いつものデート以上に身だしなみと服装には気を付けてきたつもり。咲希さん伝授の年相応の大人女子なメイク、髪はアイロンで真っ直ぐストレート、清楚なワンピースに裾にレースの施された薄手のコート、低すぎない綺麗めなパンプスと言ったコーデに身を包んで来た。大丈夫かな?変じゃないかな?
「大丈夫だよ、そんなに緊張しなくて。依子も居るけど、犬大丈夫?」
「だ、大丈夫です。よりこちゃんに会いたいです…」
一颯さんが玄関のドアを開けると最初に出迎えてくれたのは、よりこちゃんだった。
「キャンキャン!」
「依子、ただいま」
よりこちゃんは一颯さんの匂いを嗅ぎつけ、玄関先までダッシュしてダイブして来た。一颯さんはよりこちゃんを抱き上げると鳴き声が止まり、すっぽりと腕の中に収まった。よりこちゃんは目が真ん丸なポメラニアン。
「いらっしゃい、恵里奈ちゃん。依子ったら、馬鹿犬でごめんね。依子はおばあちゃんと一颯の言う事しか聞かないから」
「馬鹿犬、言うな」
「だって本当の事でしょ?」
玄関のドアを開けるまで緊張していたのが嘘のように、よりこちゃんのおかげでリラックスが出来た。よりこちゃんを追いかけるようにお姉さんの咲希さんが顔を出した。