本日、総支配人に所有されました。~甘い毒牙からは逃げられない~
今日は言われた通りにお泊まりセットを持ち、夕方には支配人のマンションへと移動した。相変わらず殺風景な部屋で、必要最低限の物しか置いてはいない。
待っている間に夜食とおつまみを作る。食器棚の扉を開けると皿の枚数が増え、カトラリーの本数も増えていた。
お茶碗も二つ、お椀も二つ、箸、様々な食器が増えていて尚且つお揃いだった。
支配人が一人で買い揃えたのか、それとも美容室の店長さんと一緒に買いに行ったのか…、あれこれ想像すると楽しい。
もしかしたら、もしかしなくても、私の為に用意してくれた物なのかもしれない。
完全に付き合ってもいないくせに、新婚さんみたいだと想像し、食器に盛り付けながらニヤけてる自分がいる。
ピンポンと来客のチャイムがなり、インターフォンで確認すると支配人だった。
緩みっ放しの顔のまま、鍵を解除してドアを開ける。
「おかえりなさいっ」
「ただいま…。お前、ニヤケすぎ…」
「…らって、…しょっきが…」
帰って来るなり、頬っぺたを軽くつねられて、上手く話す事が出来なかった。
「折角、食事を用意してくれてるのに食器も揃ってないんじゃ失礼だと思い、買った」
「一人で?」
「……違う。星野と二人だ。レストラン向けの食器の展示会があって、その帰りに付き合って貰った。そもそも百貨店の皿も見て行きたいと言ったのは星野だったが…」
「そうでしたか…」
意外や意外、そう来るとは思わなかった。
待っている間に夜食とおつまみを作る。食器棚の扉を開けると皿の枚数が増え、カトラリーの本数も増えていた。
お茶碗も二つ、お椀も二つ、箸、様々な食器が増えていて尚且つお揃いだった。
支配人が一人で買い揃えたのか、それとも美容室の店長さんと一緒に買いに行ったのか…、あれこれ想像すると楽しい。
もしかしたら、もしかしなくても、私の為に用意してくれた物なのかもしれない。
完全に付き合ってもいないくせに、新婚さんみたいだと想像し、食器に盛り付けながらニヤけてる自分がいる。
ピンポンと来客のチャイムがなり、インターフォンで確認すると支配人だった。
緩みっ放しの顔のまま、鍵を解除してドアを開ける。
「おかえりなさいっ」
「ただいま…。お前、ニヤケすぎ…」
「…らって、…しょっきが…」
帰って来るなり、頬っぺたを軽くつねられて、上手く話す事が出来なかった。
「折角、食事を用意してくれてるのに食器も揃ってないんじゃ失礼だと思い、買った」
「一人で?」
「……違う。星野と二人だ。レストラン向けの食器の展示会があって、その帰りに付き合って貰った。そもそも百貨店の皿も見て行きたいと言ったのは星野だったが…」
「そうでしたか…」
意外や意外、そう来るとは思わなかった。