本日、総支配人に所有されました。~甘い毒牙からは逃げられない~
デート中にも仕事目線は忘れない一颯さんを見習い、私も存分に味わおうと決めた。料理の話とたわいのない会話を楽しみながら、一颯さんと向かい会って食べる食事の時間はとても有意義だった。
食事が済んでブッフェレストランを出て、フロント前を通った時に後ろから「お客様!」と声をかけられた。
「一颯、久しぶり!この度は御予約有難う御座います」
「本橋…」
立ち止まって後ろを振り向くと一颯さんのお知り合いの従業員だったらしく、会話を交わす。
「今日は急な予約にも対応してくれて有難うな」
「大した事じゃないから、大丈夫だよ。それより…初めまして、恵里奈ちゃん。フロントマネージャーの本橋(もとはし)と申します。一颯とは本店の同期でした」
「初めまして、篠宮 恵里奈と申します。本日はご馳走様でした。とても美味しかったです!」
握手を求められたので右手を差し出すと両手でガッチリと掴まれて、「仏頂面の一颯には勿体ない位に恵里奈ちゃんは可愛いね」と言われた。
ニヤニヤしながら一颯さんを見る本橋さんに対して、本人は全く動じない。
「本橋、ウザイ。恵里奈から手を離せ」
「高級ホテルの総支配人がウザイとか言っていいの?質が落ちるよねー」
本橋さんは私の右手を離そうとしなかったので、全く動じてなかった一颯さんだったが無理矢理に引き剥がした。
食事が済んでブッフェレストランを出て、フロント前を通った時に後ろから「お客様!」と声をかけられた。
「一颯、久しぶり!この度は御予約有難う御座います」
「本橋…」
立ち止まって後ろを振り向くと一颯さんのお知り合いの従業員だったらしく、会話を交わす。
「今日は急な予約にも対応してくれて有難うな」
「大した事じゃないから、大丈夫だよ。それより…初めまして、恵里奈ちゃん。フロントマネージャーの本橋(もとはし)と申します。一颯とは本店の同期でした」
「初めまして、篠宮 恵里奈と申します。本日はご馳走様でした。とても美味しかったです!」
握手を求められたので右手を差し出すと両手でガッチリと掴まれて、「仏頂面の一颯には勿体ない位に恵里奈ちゃんは可愛いね」と言われた。
ニヤニヤしながら一颯さんを見る本橋さんに対して、本人は全く動じない。
「本橋、ウザイ。恵里奈から手を離せ」
「高級ホテルの総支配人がウザイとか言っていいの?質が落ちるよねー」
本橋さんは私の右手を離そうとしなかったので、全く動じてなかった一颯さんだったが無理矢理に引き剥がした。