あなたの名前を呼びたい〜声を失った歌い手〜
「ひなみちゃん、映画観る前に言いたいことがあるんだよね」
真っ赤な顔をしていたら、伊久巳さんに手を引かれる。連れて行かれたのは録音するための部屋。あたしの持っているものより高そうなマイクや機材が置かれている。
「ここに座って」
伊久巳さんに言われ、椅子に座る。伊久巳さんはマイクの前に立って歌い始めた。オリジナル曲だ。投稿されているものではない。素敵な純愛ソングだ。
「すごく素敵です!!」
歌が終わるのは一瞬で、あたしは泣きながら拍手をしていた。伊久巳さんは頬を赤くしながら言ったんだ。
「これ、ひなみちゃんのために作った歌なんだよ」
「えっ?」
時が止まった気がした。でも、その後に伊久巳さんから耳元で「好きだよ」って言われて……。あたしは嬉しくて舞い上がって、何も考えずに伊久巳さんとーーーエストレッラさんとお付き合いすることを決めてしまったんだ。
「付き合ってるんだし、コラボしてもいいでしょ?」
付き合い始めて数日後、伊久巳さんにそう言われて、あたしはいつものようにドキドキしながら歌った。二人で歌ったのはchocolate boxとスキキライ。二人で歌ってMIXして、本当に夢のようだった。
真っ赤な顔をしていたら、伊久巳さんに手を引かれる。連れて行かれたのは録音するための部屋。あたしの持っているものより高そうなマイクや機材が置かれている。
「ここに座って」
伊久巳さんに言われ、椅子に座る。伊久巳さんはマイクの前に立って歌い始めた。オリジナル曲だ。投稿されているものではない。素敵な純愛ソングだ。
「すごく素敵です!!」
歌が終わるのは一瞬で、あたしは泣きながら拍手をしていた。伊久巳さんは頬を赤くしながら言ったんだ。
「これ、ひなみちゃんのために作った歌なんだよ」
「えっ?」
時が止まった気がした。でも、その後に伊久巳さんから耳元で「好きだよ」って言われて……。あたしは嬉しくて舞い上がって、何も考えずに伊久巳さんとーーーエストレッラさんとお付き合いすることを決めてしまったんだ。
「付き合ってるんだし、コラボしてもいいでしょ?」
付き合い始めて数日後、伊久巳さんにそう言われて、あたしはいつものようにドキドキしながら歌った。二人で歌ったのはchocolate boxとスキキライ。二人で歌ってMIXして、本当に夢のようだった。