あなたの名前を呼びたい〜声を失った歌い手〜
こんな風に応援してるリスナーさんともっと近づきたくて、他の歌い手さんがやっているような生放送などもしてみることにした。普段は見る側で、よく見ているのはやっぱりエストレッラさん。

「あ、あ〜……!こ、こんにちは!エイミーです……」

ドキドキしながらも初めて生放送をしてみた。来てくれた人はやっぱり少ない。でも、「キタ〜!!生放送!!」とか「エイミーちゃん可愛い♪」とか「ワールドイズマインか嘘とぬいぐるみ歌ってほしい!」と温かいコメントをみんな送ってくれて、緊張なんてなくなった。

「みんなのおかげで緊張が解けたかも。じゃあ、ちょっと歌ってみようかな」

歌い手エイミーとして、平和で楽しい活動生活が続いていく。この時はそんな風にしか考えてなかった。

全てが変わり始めたのは、あたしが十七歳の頃。リスナーさんから「やってください!」と言われて始めたTwitterにあるDMが届いたことから始まったんだ。

「グラスレッドの肖像とchildren聴きました。とても上手で感動しました。コラボしてくれませんか?」
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