仮面花嫁~極上社長は偽り妻を乱したい~
さっき社内で見かけた隼を思い出し、不釣り合いだと思わずにはいられない。
隼と優莉は、会社社長とごく普通の一般社員。それだけでなく十二歳も年の差があるのだ。想いが通じるわけがない。
どうしてもっと早く生まれてこなかったのかな。それが無理なら、せめてもう少し大人っぽい美人に生まれたかった。
考えても仕方のない願望が頭の中を渦巻く。
出口の見えない迷路にいきなり迷い込み、それを忘れようと優莉はハンバーグをめいっぱい頬張った。