仮面花嫁~極上社長は偽り妻を乱したい~
隼は「え?」と言って目を丸く見開いた。
「昨夜、あんなに色っぽい姿を見せておいて子どもだって?」
「いろっ……色っぽ……い?」
まさかそんなふうに言われるとは思いもしなかった。
「かわいい声で俺にすがりついてきたじゃないか」
「やっ、やめてくださいっ」
恥ずかしくてたまらない。優莉は顔を真っ赤にして耳を塞ぎ、首を横に振った。
隼はその手をそっと取り、優莉をまじまじと見つめる。
「いいか? 満足していなかったら、何度も優莉を抱いたりしないよ。あんまりかわいくて、おまけに気持ち良くて、ついつい張りきっちゃったからな」
昨夜、隼ははじめての優莉を気遣ってじっくりと少しずつ刺激に慣らしていき、優莉の体を念入りに解していった。おかげで痛みを感じたのは繋がる瞬間だけ。自分でも信じられないくらいに乱されて、あられもない声を出したのは間違いではない。