仮面花嫁~極上社長は偽り妻を乱したい~
そこには優莉の寝顔のドアップが表示されていた。口が半開きのだらしない有様だ。
「ほかにも」
隼が親指をスライドさせると、いろんな角度で撮影された優莉の寝顔が次々と出てきた。
「なんでっ……! ちょっ貸してくださいっ」
「そうはいかないよ。俺のコレクションなんだから」
優莉が懸命に手を伸ばすが、隼はそれよりも高くスマートフォンを上げて届かないようにする。
「そんなものコレクションにしないで。今すぐ消してくださいってば!」
背筋も手も伸ばしたためバランスを崩し、隼にもたれかかる。
「あっ、おい」
「きゃっ」
隼も無理な体勢になり、優莉を支えようとしてふたり揃ってベッドに倒れ込んだ。
優莉を組み敷いた隼が間近で微笑む。