仮面花嫁~極上社長は偽り妻を乱したい~

心の内を正直に言ってから、言い訳がましいと気づく。


「あっ、でもそれは全部私に自信がないからで……」


隼とソフィアはなにも悪くない。


「不安にさせてごめん」


隼は困ったように笑って優莉の髪を撫でた。


「今日のあれは、ソフィアが優莉に余計な話をするんじゃないかと思って焦っただけ。あんな話を暴露されたら、大人ぶってるのにカッコがつかない」
「隼さん、大人ぶってるんですか?」


全然そうは見えない。いつも本当にスマートで素敵で。自分は本当にこんな人の彼女でいいのかと疑いたくなるくらいに。


「優莉にカッコいい俺を見せたくてね」


隼は照れ臭そうに鼻の下をこすった。

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