仮面花嫁~極上社長は偽り妻を乱したい~
「でもソフィアに写真まで見られたのが失敗だったな。すぐに優莉だと気づかれた」
「写真って、まさかあの寝顔コレクションじゃないですよね?」
嫌な予感が胸をかすめる。
「そ。あれ」
「ちょっ……!」
あんな間抜けでかわいくない写真を見られるなんて、彼女に会うときにどんな顔をしたらいいのか。
「俺のお気に入りのコレクションだからね」
隼は得意気に笑った。
「さて、俺たちの家に帰ろう」
「今夜から一緒にいられるんですか?」
「待たせたね」
今いる場所を忘れて隼に飛びつく。いきなりのうえ勢いが強すぎたのか、隼の体がぐらりと揺れた。