仮面花嫁~極上社長は偽り妻を乱したい~


焦る優莉にかまわず明日美は頬杖を突いて首を傾げた。


「ごめん、明日美!」


両手を合わせて謝る。


「もう少しだけ待って。ちゃんと話すから」


でも今はまだダメ。隼が社内で秘密にしている以上、優莉が勝手にぺらぺら話すわけにはいかない。


「えぇ? もう、しょうがないなぁ。いつかちゃんと話してよ?」
「うん、明日美にはきちんと話すから」


出会いからこれまでの話を全部。きっと驚くだろうなと思うと心が弾む反面、そんな日が本当にくるのかなと疑問でもあった。

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