仮面花嫁~極上社長は偽り妻を乱したい~
隼は腰をかがめて優莉の頬をムニッと摘まんだ。
「変人なんて思ってないですってばぁ」
隼が変なところに突っかかるのがおもしろくてついニヤニヤすると、隼は「笑うな」とわしゃわしゃと優莉の髪を撫で回した。乱れた髪を見て隼もククッと笑う。
「もうっ隼さん、ひどい。ぐちゃぐちゃになっちゃったじゃないですか」
「大丈夫。優莉はどんな髪型になろうとかわいいから」
そんなわけはないと思いながら、急いで髪を両手でなおす。かわいいのだとしたら笑うわけがないのだ。
「ともかく、同期会は楽しんでおいで」
「はいっ、ありがとうございます」
最後に頭をポンとし、隼は優莉に触れるだけのキスをした。