仮面花嫁～極上社長は偽り妻を乱したい～

「それじゃ、正直に白状するよ」
「……白状？　なにをですか？」


カクンと首を傾け聞き返してきた。


「門倉と親しげにじゃれ合ってただろう？」


ほかに言葉はなかったのかと自分にツッコミを入れる。感じたままを口にするなんて、余裕がないにもほどがある。


「じゃれ合って？　そんなのないです！」


優莉は激しく首を横に振り、絶対に違うと言い張る。


「俺にはそう見えたんだよ。つまり嫉妬だ」


隠し立てしたところで仕方がない。自分でも驚くほどに燃え上がるジェラシーだ。


「えっ……？　ヤキモチ？」


優莉は呆けたようにゆっくりと言いなおした。信じられないといった顔だ。